REITとは?魅力やリスクについて

銀行にお金を預けてもなかなか増えない時代ですから、多少のリスクを取ってでもリターンを得たい方は多いのではないでしょうか?

 

しかしながら、単元株のようなリスクがやや高めの商品の購入をするのには躊躇する方も多いでしょうし、株式は変動が激しいので普段仕事中に株式市場を見る事ができない方には不安かもしれません。

 

とは言え、そこまで変動リスクが高くなく多少は放ったからしにできる不動産のような商品はまとまった頭金が必要となるので、投資初心者には勧められません。

 

そこで、今回ご紹介したいのが不動産投資信託という金融商品と不動産の良い所取りをした投資商品です。

REIT(不動産投資信託)とは

REIT(リート)とは、個人投資家から集めた資金でマンションやビル、商業施設などの不動産を購入し、その賃貸収入や売買益を出資者に分配する商品。

イメージとしては不動産を証券化したものというとわかりやすいかもしれません。

 

法律上、REITは投資信託の仲間に入ります。

よって、分配金は税法上において配当所得にあたり、売却した際は上場株式等の譲渡所得にあたります。

 

このように、不動産を証券化して多くの人でその権利を分散して所有するものがREITというものだと考えて頂ければ良いと思います。

 

REITのメリットとデメリット

REITのメリット・デメリットを把握し今後の投資対象の参考にしましょう。

REITのメリット

REITのメリットは少額からの投資が可能であること、不動産という手堅い性質の物を扱いながらも現物の不動産と異なり、投資信託なので売買がし易く流動性が高いことなどが挙げられます。

 

REIT(不動産投資信託)のみならず、投資信託という名の付く商品のメリットはプロのファンドマネージャーが運用するので、単元株のように自らの意志決定をそこまで必要としない点が大きいでしょう。

 

普通のサラリーマンが株式市場の開いている朝の9時から15時の間でマーケットに張り付いている事は難しいと考えられます。

そういった意味では、軽く放ったからしにできる金融商品ということで会社勤めの方などに人気です。

 

REITの場合は分配金が定期的に発生するので、家賃収入を得ているような感覚で投資に取り組めるのがも良い点ですね。

その他にも不動産投資信託はリスクが低めの商品であり、投資家がポートフォリオを組む上でリスクを分散するのに役立っています。

 

よく投資にまつわる言葉で「多くの卵を同じ籠に入れてはいけない」という言葉があります。

性質が異なる商品を持つ事によって一気に価値が下がるのを避けるわけですね。

 

REITは国内の物のみならず、海外のものもあります。

海外に関連する金融商品を持っておけば、国内に打撃があった際に安心ですよね。

 

そういった意味でリスクを分散するのにREITを活用する投資家が多いと言えるでしょう。

REITのデメリット

REITのデメリットに関して言うならば、あくまでREITは投資信託という金融商品であり、現物の不動産とは異なる点でしょうか。

 

自分の保有している現物の不動産であれば、自らのアイディアを活かして修繕をしたりもできますし、場合によってはDIY(do it yourself)するなどの工夫を凝らしてコストを削減した賃貸物件を提供するなどもできます。

 

また、不動産投資信託は税制上、分配金が配当所得であり、売買益は上場株式等の譲渡所得にあたります。

現物の不動産の貸し付けをしている場合は、不動産所得という項目にあたる点や、相続の際に現物の不動産は金融商品に比べると評価額が下がる点などにも注目したいですね。

 

昨今では将来残される家族の為に土地を利用する不動産建築ブームが訪れていますが、そういったブームは相続の際に有利に働くとされているからです。

ところが、金融商品の場合はやや性質が異なるので、現物不動産と不動産投資信託では税法上の扱いが違うという点を覚えておきましょう

 

不動産投資信託は投資信託なので、相続の際にはやや高評価な商品となります。

勿論、一つの物件を残された家族で共有するなどの大きな問題に比べると分けやすいという利点もあります。

 

REITに投資する際のリスク

REITへの投資は、元本割れのリスクが最も大きい言えるでしょう。

 

どの金融商品においても言える事ですが、投資をする上で最も辛いのは購入金額よりも金融商品の価値が下がってしまい結果的に損をしてしまう元本割れのリスクです。

 

長い目で見ると不動産という商品そのものにリスクがあるのではないかという声も上がっています。

社会情勢を見ると日本国内の人口は減少傾向にあり、それと同時に様々な建築物は増加している傾向にあります。

 

不動産を利用する人と不動産を持っている人のバランスが崩れてしまえば、不動産の価値が下がるという事につながります。

 

このような観点からREITを選んでいく事が非常に重要になっていくと言えます。

 

もうひとつ注意したいのは、REITは定期的に分配金を出す商品ですので、分配金が出る毎に元本が少し減少します

 

安定した収入を得るインカムゲイン狙いの商品であり、値上がり益を得る為のキャピタルゲイン狙いの商品としてはやや不向きかもしれませんね。

 

REITの購入におすすめの証券会社!

SBI証券楽天証券などのネット証券会社の手数料が安く、自分の持っているPCやスマートフォンとインターネット環境があれば気軽に取り組めるのでおすすめです。

 

その中でも特にSBI証券は5人に1人の株式投資家が使用するほどの人気のある証券会社となっております。

 

1ヵ月に500円(税別)で使えるHYPER SBIというツールではPC上でチャートなどを眺めながらスムーズに金融商品の取引ができます。

 

こういった金融商品を購入する際に最も間違えやすく、手間になるのが何度も売買を重ねるにつれて多くの手数料を支払う事だと思います。

こういった手数料を軽く済ませられる点ではネット証券は優秀です。

 

勿論金融商品の売買の為には証券口座が必要になりますので、その際には気軽に開設できてネットで売買を行うのが手軽なネット証券の口座を賢く使うのがセオリーとなってきています。

 

まとめ

REIT(不動産投資信託)という金融商品についてお伝えしてきました。

 

このように現物の不動産に比べると少額で投資に参加する事ができ、分散投資に適した商品であり、専門家により運用される点や流動性が高く換金し易い点などが優れた商品と言える事でしょう。

 

収益が分配されるので、ちょっとした大家さん気分を味わえることも嬉しいですね。

 

仮に投資初心者の方がREITのような安定した性質の金融商品を購入する際には、多少リスクを取るようなタイプの単元株と組み合わせて購入してみるのも面白いかもしれません。

 

投資はその目的やライフプランによって購入する商品が異なると思いますが、是非この安定資産であるREITの購入をご検討してみて下さい。