投資家の多くが、株で成功してお金持ちになりたいと日々奮闘しています。
株で莫大な富を築きあげ、世界的に有名となった3名の投資家をピックアップし、
彼らがどのような考え方で株式市場に挑んでいるのか?どのような投資手法を用いているのか?
など、その思考回路を覗いていきたいと思います。
目次
ウォーレン・バフェット
ウォーレン・バフェットの考え方について見ていきましょう。
倹約と厳しいコスト管理
世界有数の大富豪ウォーレン・バフェットは、倹約家としても有名です。
10代の頃から複利の威力を理解していたバフェットは、17歳のときに新聞配達で5,000ドル以上を稼ぎ、その資金でネブラスカ農場の購入や株式などの投資を始めました。
お金を使うために稼いぐのではなく、投資でお金が増えていくことを楽しんでいたのです。
バフェットが経営する投資会社「バークシャー・ハサウェイ」では、倹約と厳しいコスト管理を実践しています。
グループ企業全体で従業員25万人以上を抱え、売上高が2,000憶ドルを超えているにもかかわらず、本社の統括スタッフはわずか約20名にすぎません。
経営者はコスト管理においても優れた成果を挙げる必要があるとバフェットは考えており、これを実践しているのです。
自分の能力範囲を知る
バフェットは事業を分析し、自身が理解できないビジネスを展開している企業の株を買わない方針を貫いています。
これはつまり、事業内容を十分に理解できた企業だったり、身近なものであったりの分野にだけ投資することを意味します。
そのためマイクロソフトやインテルへの投資機会を逃してますが、そのかわり、自分自身の能力範囲において投資対象を物色し、これまで優れた運用成績を挙げてきました。
ジョージ・ソロス
ジョージ・ソロスの考え方について見ていきましょう。
市場は常に一方向へ偏ろうとする
ソロスは、「金融市場は常に自動的に均衡状態へ向かう動きを示すという考えは誤りであり、金融市場が根源的事実を正確に反映することは決してありえない」と述べています。
ソロスの考え方は明確です。
株価が上昇中の場合は、多くの買い手を引き寄せるが、株価が下落トレンドに入ればさらなる売りが促され、自己増幅のトレンドを生み出すと述べています。
結果、上昇トレンドにおいてはバブルが発生し、下落トレンドにおいては極端な水準にまで売り込まれてしまうと結論付けています。
トレンドに追随することが重要
ソロスはトレンドに追随することによって莫大な利益を得てきました。
株価が上昇するときには、企業業績やマクロ経済指標といったファンダメンタルが改善したことが確認できます。
そのことを多くの投資家が認識することによって、株価に対してポジティブな認識が蔓延し、どんどん株価が押し上げられていきます。
株価が上昇していくプロセスでは、何度か下落局面を迎えますが、それを乗り越えるとさらなる上昇トレンドが増幅されていくのです。
その結果バブルが発生していきます。
ソロスはトレンドに乗ることが重要と認識し、実際に行動しているのです。
ピーター・リンチ
ピーター・リンチの考え方について見ていきましょう。
日常生活から投資のヒントを得る
ピーター・リンチは、「投資家は日常生活の身近な場所から投資のヒントを得ることができる」と述べています。
例えば、自宅近くのショッピングセンターを数時間歩き回り、これから事業規模が拡大するかどうか、小売事業を品定めすることができると言います。
ショッピングセンターほど、小売業の基礎分析にうってつけの場所はないとまで述べており、本人はこれを実践しています。
株式市場の短期的騰落を予測しない
ピーター・リンチは、株式市場の短期的動向(数ヶ月単位)と運用成績の良い投資との相関関係は皆無であると述べています。
株式市場においては、短期的な外的要因によって急落局面が1年に数回発生します。
しかし、投資家は投資対象企業の基幹ビジネスを集中して見るべきであり、株式市場の短期的な動向予測に基づいて投資をするようでは、お粗末なパフォーマンスに繋がる可能性が高いと警告を発しています。
まとめ
今回はウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロス、ピーター・リンチ3名の著名投資家の考え方について取り上げました。
自分の足元を見つめ、世の中の流れに乗り、無駄な行動を取らないことが共通していると言えます。
とくにバフェットのように、10代の頃の労働によって得たお金を投資に充てたことから、今日のような大富豪の地位を勝ち取ったことには感服させられます。
投資はギャンブルではありません。
地道な努力と行動をすることによって、成功を得ることが出来ます。
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