株の基本!投資を始める前に知っておくべきこと

株式投資を始めるにはまず株式会社や株式市場、株価、銘柄など知っておくべきことがたくさんあります。

しかし、多くの株式投資入門書は、このあたりのことを飛ばして、いきなり株で儲ける方法などを書いているのが現状です。

 

まず利益を得ようとする土俵について知っておくことが大切。

基礎的な知識なしで、テクニックだけで株式投資を行うのはまさしく、投資ではなくギャンブルとなってしまいます。

 

株式投資とは

株式会社は、近代社会が生んだ経済上の最大の発明と言われています。

その歴史を振り返ってみると、イギリスやオランダの東インド会社、いやそれ以前にさかのぼります。

 

昔から事業には多額の資金が必要で、事業に成功すればその見返りとして、利益(リターン)が得られます。

反対に事業に失敗すれば、最悪の場合つぎ込んだ資金は消えてしまうだけでなく、多額の借金を背負うこともあります。

 

社会が発展し、複雑になるにつれ、事業に要する資金も莫大なものになってきました。

つまり、どのような事業であれ、事業資金を一事業家が賄うには大きくなりすぎたのです。

 

そこで事業家は、必要な事業資金を広く社会の一般市民から集めようとしたのですが、これが「株式会社」の始まりです。

 

ここで事業家は資金を出してくれた市民(投資家)に、出資資金に応じて株券を渡しました。

これにより、投資家は自分の出資した事業が順調にいくと、所有する持ち株(株券の数)に応じて、配当(リターン)を得ることができるように。

 

反対に、事業がうまくいかなかった場合は出資資金が減ったり、無くなったりすることもあるのです。

これが株式会社の始まりであり、「株式投資」の始まりです。

 

事業がうまくいっている会社の株券は人気を呼び、高値で取引され、反対に事業が思わしくない会社の株券は安値で取引されるようになりました。

これが「株式市場」の始まりです。

 

投資家の利益とは

前述した内容から推測できるように、投資家が得られる利益は2つあります。

その一つは、成長している会社の株を買い、それを持ち続けることによって、成長の果実を配当という形で手にすることです。

 

もう一つは、安いときに株を買い、高くなってから売ることで得る利益(売買差益)です。

このように投資で利益を得るには、さらに長期的方法と短期的方法があります。

 

長期投資と短期投資

長期投資とは一般に、買った株を比較的長期に渡り持ち続けることです。

反対に、短期投資とは短期間のうちに売買を繰り返すことですが、長期投資と短期投資そのどちらが優れているかは一概には言えません。

 

昔は器用貧乏などという言葉があり、長期的投資のほうが優れているといわれました。

しかし、パソコンで簡単に株式投資が行えるようになり、20代、30代で数千万、数億の資産を築く人が出てくるようになりました。

 

もちろん、現在でも長期投資のほうが利益を得られる「確率」は高いです。

というのは、長期投資も短期投資も株価が安いときに買い、高いときに売るといった方法では同じで、その周期や売買のサイクルが時間的に短いか長いかの違いなのです。

 

株価とは

人気のある株は高値で取引され、不人気な株は安値で取引されています。

このことから、株価は企業の通信簿だと言われており、業績の良い企業の株価は高く、業績の悪い企業の株価は安いのです。

 

これは当たり前のように思われがちで、業績のよい企業の株を買っておけば、簡単に儲けられそうなイメージも持てます。

しかし、そう簡単にはいかないのが株式投資で、個人投資家の7割が負けているという結果もあるほどです。

 

このことを肝に銘じ、株式投資について基礎的な部分をしっかり身に着け、ギャンブルにならない株で稼げる投資家を目指していきましょう!