「貯蓄から投資へ」という言葉を聞いたことありますか?
簡単に言うと、預貯金をやめて株式などの資産運用商品を買おうという考えです。
株式なら、株価が上がれば差額が利益(キャピタルゲイン)、
配当金が出れば配当収益(インカムゲイン)が得られます。
必ず利益があがるのなら問題ないですが、景気・業績等の影響を強く受けるので損失を被る可能性もあります。
それでも資産運用、特に投資信託をお勧めする訳をお話ししていきます。
目次
投資信託ってどんなイメージ?
投資経験のない人が投資信託をなぜ始めないのか、理由を聞いて返ってくる代表的な答えを紹介します。
損をしそう
やっぱり大切なお金です。損をしてもいいなんて人は誰もいません。
投資信託は投資対象が株式、債券、リートなど価格変動のある商品なので、預貯金と違い元本保証を付けることはできません。
購入時に手数料がかかる投資信託を購入すればマイナスからスタートになります。
ですが、上昇する過程の中で一時的に損をすることがあると考えてください。
種類にもよりますが長期(おおむね5年~10年)保有していればほぼ負けなしの投資信託があります。
購入時にどのような考えでどのような投資信託を選択するのか、これが重要なポイントになります。
預貯金で十分(資産運用の必要性を感じない)
このような方はそのまま預貯金をしておくのが一番です。
現在の金利は0.01%(ゆうちょ定額貯金)、2019年10月には消費税が2%引き上げられます。
現在税込み1,000円で買えた商品(本体価格926円)を増税後に買おうとすると1,018円必要になります。
政府は2%のインフレ目標を掲げて金融緩和政策を続けています。
現状ではうまく機能していませんが長期的に見れば物価は上昇、インフレに向かうはずです。
金利の低い貯金ではここでも目減りしていきます。
インフレリスクにも対応が不十分になるので、そのことを承知して下さい。
まとまったお金がない
金融機関によって違いますが、投資信託なら千円から購入できるところが多いです。
まとまった資金は必要ありません。
そもそも投資信託がよくわからない
投資信託の運用は運用会社の運用担当者(ファンドマネージャー)が行います。
投資家である私たちは投資信託のざっくりとした知識、購入する投資信託の投資対象、手数料を理解していればそれほど深い知識は必要ありません。
投資を継続していくと自然と知識は付いていきます。
投資信託とは
投資信託とは投資家(受益者)から資金を集め(販売会社)、その資金を運用会社が運用を行い(委託者)その投資資産を信託銀行が管理(受託者)します。
投資対象とする投資資産は幅広く、国内外の株式や債券、金融派生商品、リート等になります。
投資信託がよくわからないという人はこのあたりから訳が分からなくなってくるのではないでしょうか。
しかし、この段階で必要なのは投資信託は元本保証のない金融商品であること。
販売会社、委託者、受託者を通して成立する商品なのでそれぞれに支払う手数料が発生するという認識だけです。
投資対象も重要なポイントになりますが実際に購入するときにしっかり販売用資料を確認すれば大丈夫です。
世界経済は右肩上がり
では実際、投資信託をはじめれば資産は増えるのでしょうか。
未来について断言できる人はいませんので過去のデータを見ることになります。
先進国の株価の推移を示す指数としてMSCIコクサイインデックスがあります。
この指数をもとに投資、元本に対する損益率を計算すると…
3か月 | 95% |
1年 | 111% |
5年 | 182% |
10年 | 195% |
15年 | 354% |
このような結果になります。
100年に一度の危機と言われたリーマンショックが発生した2008年単年での損益は、マイナス50%を超えていますが、翌年は38%プラス。
長期保有した人は結果的にプラスで現在を迎えていることになります。
長い目で見れば世界経済は右肩上がりと言われることがわかります。
運用に成功してる人は一握り?
「グッドマンの法則」をご存知でしょうか。
小売業でよく使われる法則で消費者の満足度についての法則ですが、その中に「苦情処理に不満を抱いた顧客の非好意的な口コミは、満足した顧客の好意的な口コミに対して、2倍も強く影響を与える」とあります。
ちょっと強引かもしれませんが、投資で損をした口コミは得をした口コミに比べて2倍の影響を与えると読み替えてみます。
周囲に投資経験者など相談できる人がいない人のよりどころは、ネットの口コミであることが多いでしょう。
不安な気持ちからネガティブな点ばかりに目が行きがちですが、そんな時グッドマンの法則を思い出してください。
同じくらいポジティブな口コミもあるはずです。是非初めの一歩を踏み出しましょう!
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