株の取引にかかる手数料を比較!株式投資を始めるならネット証券がお得!

今回は、株式取引をする上では非常に重要な手数料について見ていきましょう。

わずかな手数料だとしても、チリも積もればなんとやら。

 

個人投資家は、手数料が安いネット証券を選んで使うことが大事です。

 

手数料が安いネット証券で取引をしつつ、慣れてきたらチャートや情報ツールはまた別のネット証券を使うようにしていくとよいでしょう。

この記事を読んで、証券会社選びの参考にしてみて下さい。

 

株式投資は証券会社を通して行われる

株式取引を行う証券会社についてゼロから説明していきましょう。

株の取引とは?

株の取引とは具体的にどういうことなのかについて説明していきましょう。

 

まず、貴方は「証券会社で株を買う」と聞くとどのようなイメージを持つでしょうか?

もしかしたら、証券会社に平積みになっている株券を証券会社から買うようなイメージを持っているかもしれません。

 

つまり、小売店から商品を買うように、証券会社が在庫として持っている株を買っていると思っているかもしれません。

しかし、このイメージは実際とは大きく異なります。

これは株式取引で利益を出す上においても非常に重要な認識となるため、ここで正しい認識を持っておきましょう。

 

株の取引とは、ある株を買いたい人とそれを売りたい人が証券会社を通してお互いの希望する金額で売買されることを指します。

つまり、証券会社がしていることは買い手と売り手の仲介に過ぎません。

 

「証券会社で株を買う」とは、株を買いたい人と株を売りたい人の2者がいて、その間に証券会社が入って売買を仲介しているというのが正しいイメージとなります。

証券会社は、株を売ることで収益を得ているのではなく、取引の仲介を行うことによる取引手数料(売買手数料)で得ています。

 

店舗型の証券会社

証券会社には、店舗型の証券会社とネット型の証券会社の2種類があります。

まずは、店舗型の証券会社について説明していきましょう。

 

店舗型の証券会社とは、野村證券や大和証券のように実店舗を構えている証券会社のことです。

メディアで大手証券会社や準大手証券会社と書かれる証券会社は、店舗型の証券会社のことだと思っていいでしょう。

 

店舗型の証券会社のメリットとしては、担当者が付いたり投資のアドバイスが受けられることなどが挙げられるでしょう。

しかし、近年は手数料を稼ぐための回転売買が横行して社会問題にもなりつつあります。

そのため、この点は個人投資家にとってメリットだと考えない方がいいでしょう。

 

店舗型証券会社の最大のメリットは、上客になれば優良IPO銘柄を優先的に回してくれる可能性があることが挙げられます。

一方、店舗型証券会社のデメリットは、ネット証券に比べて手数料が圧倒的に高いところにあります。

このデメリットは、多くの個人投資家にとってはメリットを大きく上回るものになります。

 

ネット型の証券会社

ネット型の証券会社とは、店舗を持たず全ての取引がネットで完結するタイプの証券会社です。

マネックス証券やSBI証券、楽天証券などが代表的なネット証券会社として知られています。

 

ネット証券のメリットは、店舗型の証券会社に比べて手数料が圧倒的に安いことです。

また、ネット証券ではチャートツールや情報ツールが充実していることも大きなメリットだと言えます。

 

ネット証券のデメリットは、担当者が付かないため全て自己判断で投資をすることにあります。

よほどの大口顧客でない限りは、ネット証券に口座を開設することをおすすめします。

 

また、ネット証券は単に手数料の安さだけで選ぶのではなく、多くのネット証券口座を開いてみて自分に合うネット証券を比較検討してみることが重要です。

証券会社によって取り扱っている株やIPO銘柄に違いなどもあるため、投資に慣れてきたら複数の口座を持ってみることを検討するのもいいでしょう。

 

店舗型証券会社では、口座維持手数料や開設手数料を取られることもありますがネット証券ではこれらの手数料は一切発生しないことも大きな特徴です。

ネット口座を開設・維持するだけなら無料でリスクもないため、安心してネット口座を開設してみましょう。

 

手数料比較

ネット証券の手数料には、1注文(約定)毎に手数料が発生するプランと、1日の注文代金合計によって手数料が発生するプランがあります。

 

ここでは、それぞれのケースについて主要ネット証券7社の手数料を比較してみましょう。

約定単位の手数料

約定単位の手数料とは、1注文毎に手数料が発生するプランのことです。

例えば、A株を120万円、B株を240万円買った場合は、120万円分の手数料と240万円分の手数料がそれぞれ発生します。

 

証券会社ごとに比較すると次のようになります。

~10万円 ~50万円 ~100万円 ~200万円 ~300万円 ~500万円 ~1000万円
松井証券
マネックス証券 100円 450円 1,000円
約定金額の0.1%
2,000円
約定金額の0.1%
3,000円
約定金額の0.1%
5,000円
約定金額の0.1%
10,000円
約定金額の0.1%
楽天証券 90円 250円 487円 921円 921円 921円 921円
SBI証券 90円 250円 487円 921円 921円 921円 921円
カブドットコム証券 90円 250円 990円 1,890円 1,890円 3,690円 3,690円
ライブスター
証券
80円 180円 340円 600円 600円 800円 800円
DMM株 80円 180円 340円 600円 600円 800円 800円

※手数料はいずれも税抜き価格
※松井証券は1日定額手数料のみ
※マネックス証券はパソコンからだと指値注文の手数料は約定代金の0.15%となります

 

信用取引では、1約定毎に手数料が発生するプランの手数料は次のようになっています。

 

なお、信用取引では信用手数料の他に買い方金利(信用買いの場合)と貸株料(空売りの場合)が発生しますので注意しましょう。

~10万円 ~50万円 ~100万円 ~200万円 ~300万円 ~500万円 ~1000万円以上
松井証券
マネックス証券 95円 190円 355円 800円 1,000円 1,000円 1,000円
楽天証券 90円 180円 350円 350円 350円 350円 350円
SBI証券 90円 180円 350円 350円 350円 350円 350円
カブドットコム
証券
90円 180円 760円 940円 1,100円 1,100円 1,200円
ライブスター
証券
80円 80円 80円 80円 80円 0円 0円
DMM株 80円 80円 80円 80円 80円 0円 0円

※手数料はいずれも税抜き価格
※松井証券は1日定額手数料のみ

 

1日定額の手数料

1日定額の手数料とは、1日の合計約定代金によって手数料が発生するプランです。

ボックス手数料とも呼ばれています。

 

例えば、A株を120万円、B株を240万円買った場合は、360万円分の手数料が発生することになります。

 

証券会社ごとに比較すると次のようになります。

~10万円 ~50万円 ~100万円 ~200万円 ~300万円 ~500万円 ~1000万円
松井証券 0円 500円 1,000円 2,000円 3,000円 5,000円 10,000円
マネックス証券 2,500円 2,500円 2,500円 2,500円 2,500円 5,000円 7,500円
楽天証券 0円 429円 858円 2,000円 3,000円 5,000円 10,000円
SBI証券 0円 239円 477円 877円 1,277円 2,077円 4,077円
カブドットコム証券
ライブスター証券 400円 400円 600円 1,000円 1,400円 2,200円 4,200円
DMM株

※手数料はいずれも税抜き価格
※カブドットコム証券、DMM株は1約定毎手数料のみ

 

また、信用取引では、1日定額プランの手数料は次のようになっています。

 

なお、信用取引では信用手数料の他に買い方金利(信用買いの場合)と貸株料(空売りの場合)が発生するので注意しましょう。

~10万円 ~50万円 ~100万円 ~200万円 ~300万円 ~500万円 ~1000万円
松井証券 0円 500円 1,000円 2,000円 3,000円 5,000円 10,000円
マネックス証券 2,500円 2,500円 2,500円 2,500円 2,500円 5,000円 7,500円
楽天証券 0円 429円 858円 2,000円 3,000円 5,000円 10,000円
SBI証券 0円 239円 477円 877円 1,277円 2,077円 4,077円
カブドットコム証券
ライブスター証券 400円 400円 400円 800円 1,200円 2,000円 4,000円
DMM株

※手数料はいずれも税抜き価格
※カブドットコム証券、DMM株は1約定毎手数料のみ

 

まとめ

株の取引は証券会社を介しており、証券会社はこのときの取引手数料によって収益を得ています。

証券会社には店舗型とネット型の2種類があり、手数料が安いネット証券が個人投資家にはおすすめ。

 

ネット証券でも取扱い商品や手数料に違いがありますので、比較検討することが大事です。

口座開設は無料で、コストがかからないため、ほとんどの方は複数の口座を開設し、投資スタイルなど用途別に使い分けています。

初心者には大手ネット証券で手数料も手頃なSBI証券か楽天証券がおすすめです。