株で利益が出る仕組みと税金について理解しよう

産運用で利益を得るために株式投資を行いますが、この「株の利益」はどのようにして生まれるのでしょうか?

 

株式投資で得られる利益には売買差益以外にも、配当金や株主優待などの3種類が存在しています。

株式投資を始める前に、なぜ株式の売買によって利益が出るのかという基礎的な部分から、利益と税金の関係まで株式市場の仕組みを理解していきましょう。

 

株式投資で得られる3つの利益について

株式投資で得ることができる3つの利益について確認していきましょう。

キャピタルゲイン

キャピタルゲンとは、株の売買で得る利益のことです。

 

株式投資の一番の醍醐味でありメジャーでもある、安く買って高く売ることで発生する差額の利益が「キャピタルゲイン」と呼ばれています。

持っている資産価格が購入時より上回ることで発生する利益のことです。

 

例えば、不動産でも同じように売却した際に購入時より高く売れた場合もキャピタルゲインとなります。

手に入れた額よりも高い額で売ることで得る利益ですので、株の差益で得た所得区分は「譲渡所得」です。

 

インカムゲイン

株を購入すると、その企業の株主という立場になります。

株主は企業が出した利益の一部を「配当金」という形で受け取ることができますが、この配当金で得た利益は「インカムゲイン」です。

 

インカムゲインの概念として、定期的に入る収入や利益という意味を表すので、株を持ち続けることで得られる利益がインカムゲインとなります。

 

キャピタルゲインは、値下がりによるリスクで損する可能性がありますが、インカムゲインは配当金という定期的な安定収入なので損失はありません。

ただし、購入先企業が配当金を減配したり無配にしたりの可能性はあります。

インカムゲインによる利益の所得区分は「配当所得」です。

 

株主優待

株主優待は現金収入ではなく、簡単に言うと企業が株主の為に用意した特典や自社商品などのプレゼントです。

この場合、現金収入ではない株主優待もインカムゲインの1つという概念となります。

 

株主に自社サービスを受けてもらい、広告塔としてサービスをアピールしてもらえること、そして、株主もお得なサービスを受けることが出来るというWin-Winの株主優待制度。

基本的に収入扱いされることはありませんが、現金同様に使える金券類(商品券やQUOカード等)は、「雑所得」として扱われることがあります。

 

利益と税金の基礎

3つの利益(キャピタルゲイン・インカムゲイン・株主優待)の「所得区分」について、一番関わりを持つのが「税金」です。

 

一般的に、会社に属して働いて得た収入には「所得税」という税金が、給与から毎回天引きされます。

同じように、株式投資で得た利益に対しても税金を払わなければなりません。

このとき「所得区分」が鍵を握ります。

 

キャピタルゲイン:利益の20%は税金

インカムゲイン:利益の20%は税金、配当控除による還元あり

株主優待:雑所得は年間20万円以上の金券類を得た場合課税される可能性あり

 

譲渡所得(キャピタルゲイン)と配当所得(インカムゲイン)はどちらも約20%の税金がかかるのですが、配当所得の場合、確定申告で税金の一部が還元される可能性があります。

株で得た利益に対する税金に関して、このような基礎を覚えておいておくと、自分がどのような投資スタイルに向いているのかが見えてきます。

 

まとめ

株式投資を未経験の方の多くは「株なんて損をするもの」という先入観があると思います。

しかし、そのような方の多くが、株で利益を出せる仕組みを全く理解していない場合がほとんどでしょう。

 

株の取引に割ける時間も様々ですし、忙しくて勉強する暇がないという理由もありますが、そのような方にピッタリな投資方法もあります。

百聞は一見に如かず。

実際に取引をして学べることのほうが多いので、この機会に株式投資で資産運用をしてみては如何でしょうか。