サラリーマンが投資を始める前にすべきことを解説!

今回は、サラリーマンが株式投資を始めるために必要な準備について、3ステップで解説していきます。

 

あなたは、「ザラ場を見れないサラリーマンは投資において不利」だと思ってはいないでしょうか?

実は、サラリーマン投資家こそ有利と言えます。

 

毎月の給料が保障されているサラリーマンは、安定した立場を生かした投資スタイルを確立しやすく、株式投資をするにあたって非常に有利。

サラリーマンにとって人生100年時代の老後資金を貯めるために、株式投資は最も有力な副業になるでしょう。

【ステップ1】株式市場について学ぼう

サラリーマンとして無理のない投資をするために必要なこととは?

余裕のある時間を再確認する

投資を始める前に、あなたが市場を見れる時間を把握しておきましょう。

 

自身の生活時間に応じて、昼休み休憩中に注文を出すようにしたり、場合によっては夜間取引(PTS取引)を活用するなど。

あなたの生活時間に合わせて市場と付き合うことが大切です。

 

例えば、通勤時間に前回の取引の反省点を見つけて、次の取引に向けて考察するなどの時間にするだけで、とても有意義な時間になります。

市場の取引時間を把握する

日本の証券取引所は東京、大阪、名古屋、福岡、札幌の5箇所にありますが、ほとんどの銘柄は東京証券取引所(東証)で取引されています。

 

東証は、朝9時00分に寄り付き、11時30分に前引けとなり、11時30分から12時30分までの1時間は昼休み時間。

その後、12時30分に後場寄り、15時00分に大引けとなります。

 

9時00分から11時30分を「前場」、12時30分から15時00分を「後場」と呼び、市場が動いている時間帯を「ザラ場」と言います。

ちなみに、松井証券とSBI証券が提供しているサービス「夜間取引(PTS取引)」では、17時00分から23時59分まで取引を行うことができます。

 

ただ、PTS取引は流動性が低いため、できれば通常のザラ場中に注文を出せるようにしておくと良いでしょう。

 

株で利益を得た場合は税金が発生する

株式投資で得た利益には、値上がり益・配当金の合計益に対して20.315%(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%)の税金が発生します。

サラリーマンは給料から税金が天引きされるため、税金について考える機会は少ないでしょう。

 

株式投資で年間20万円以上の利益を得た場合、確定申告する必要があります。

ですが、証券会社で「特定口座(源泉徴収あり)」を選択しておくことで、税金の申告から納付まで全て証券会社が自動でやってくれるサービスがあります。

 

口座開設の際は「特定口座(源泉徴収あり)」を選択しておきましょう。

 

【ステップ2】練習と投資スタイルの決定

サラリーマンにおすすめな投資スタイルとその練習方法について。

基本的には中長期投資がオススメ

「ザラ場を見る時間があれば、もっと利益を出せるはず!」と思ったことはありませんか?

それでもいきなり仕事をやめて、専業トレーダーを目指すのは危険です。

 

今やデイトレードやスキャルピングで利益を出すには、ヘッジファンドの人工知能を相手にしなければいけない時代。

プロトレーダーですら、デイトレからは足を洗い、スイングトレードに特化し始めている者が少なくないと言います。

 

また、日中仕事があるサラリーマンがデイトレをしたら、値動きに翻弄されて本業が疎かになると考えられます。

サラリーマンにおすすめなのは、中長期目線に立った投資でしょう。

 

無料のシミュレーションサイトで練習

いきなり株式投資を始めるのはおすすめしません。

まずはシミュレーションをして、あなたの生活サイクルに合った投資スタイルかどうかを事前に確認しておくことが大切です。

 

シミュレーションの方法として、無料株式投資シミュレーションサイトの「トレダビ」を使うと良いでしょう。

トレダビは日本で最もメジャーな株式投資シミュレーションサイトであり、65万人以上の投資家が利用しているそう。

 

東証が発表している株価とほぼリアルタイムに連動しているため、本当に株式市場で取引をしているような感覚で練習ができます。

本番に向けた銘柄選定

シミュレーションで株式投資の雰囲気が掴めてきたら、実際に資金を投じる本物の株式投資に向けて銘柄を選定してみましょう。

 

難しく考える必要はなく、まず大事なのは株式投資に慣れること。

初めのうちは、あなたが実生活でも利用している身近な製品や商品・店舗などからヒントを得て、銘柄を選ぶと良いでしょう。

 

例えば、あなたがよく使っている外食店や電化メーカーといった具合に。

ただし、まずは東証1部の銘柄に限ります。

 

誰もが名前を知っているような東証1部の銘柄はリスクが小さく、仮に値下がりしたとしても急落して大きな損失を被ることは考えにくい。

リスクは極力取らない投資を心がけましょう。

 

【ステップ3】本番環境を整えよう

サラリーマンが株式投資を始めるための本番環境の整備について。

口座の開設と投資金の準備

株式を買うには、証券会社に口座を開き、投資する資金を準備しておく必要があります。

 

証券会社ごとに手数料やツールの違いなどありますが、まずはおすすめはSBI証券や楽天証券、マネックス証券などの大手ネット証券。

ネット証券は口座開設手数料も口座維持手数料も一切掛からないため、安心して口座開設ができます。

 

口座選びの次に大事なのは、投資金。

生活費や子供の教育資金などは絶対に手を付けず、万が一なくなっても困らない余裕資金の中で行いましょう。

 

これは株式投資に限らず、あらゆる投資は生活に影響がない範囲で

株式投資は自己責任であり、このルールを守らなかったがために目的のあるお金や子供の教育資金などを減らしてしまっては、取り返しのつかないことになります。

 

証券会社のツールや携帯アプリの確認

証券会社に口座を開設したら、チャートツールや取引画面、スマホアプリなども確認して、使い方に慣れておきましょう。

 

サラリーマンの場合は、リアルタイムで注文することは難しいため、指値注文と逆指値注文の使い方を確認しておくことは重要。

とくに利益確定と損切りが同時に出せるOCO注文は、サラリーマン投資家にとって大きな味方になります。

 

OCO注文は、マネックス証券やライブスター証券などで使うことができます。

 

慣れないうちは信用取引をしない

株式投資に慣れてくると、「信用取引を使えばもっと利益が狙える!」と思うことがあります。

信用取引とは、証券口座に預けているお金(証拠金)の最大3.3倍のレバレッジ、つまり取引を行うことができる制度です。

 

信用取引によって、空売りをすることもできるようになります。

当然、信用取引によって狙えるリターンも大きくなりますが、リスクも大きくなってしまいますし、空売りで利益を出すのは通常の取引に比べ難しい。

 

上級者向けであるため、投資経験が少ないうちはおすすめしません。

空売りによる最大損失リスクは理論上では無限で、空売りした銘柄が急騰して損切りができないと、追証が発生してあっという間に退場となってしまいます。

 

まとめ

サラリーマン投資家は市場を見れる時間が限られるため、余裕時間を有効活用することが大事になります。

 

おすすめは中長期投資!

まずは無料サイト「トレダビ」でシミュレーションをして、株式投資の雰囲気を掴みながら練習して本番に挑むこと。

普段使っている商品や店舗の株式を対象に、余裕資金で行いましょう。

 

サラリーマン投資家にとって非常に便利な機能、指値や逆指値、OCO注文を駆使し、楽しい株式投資ライフを送って下さいね。