冷凍食品関連銘柄から【1333】マルハニチロは1.3倍!【2882】イートアンドは2倍の株価上昇を見せております!
働く女性や単身世帯の増加によるライフスタイルの変化を背景に、冷凍食品市場が堅調な拡大を見せています。
特に「羽根つき餃子」は絶大な人気を誇るなど、現在の食生活には欠かすことのできない食品となっております。
メーカー各社は多様化する消費者のニーズに応えた製品開発を進めており、また冷凍技術の向上から味も大幅に改良されていることから、今後も冷凍食品の人気は持続すると期待されます。
冷凍食品関連銘柄に注目していきましょう!
目次
1.市場拡大が進む冷凍食品市場
働く女性や単身世帯の増加などを背景に、冷凍食品市場が成長を続けています。
1-1.冷凍食品とは?
今回は、技術の進歩によって味の改良が進んでおり、市場の拡大も続く冷凍食品関連銘柄に注目していきます。
微生物の活動が抑えられるマイナス18℃以下で食品を冷凍することによって、食品の腐敗や劣化を防ぎ、製造後1年程度は保存可能なことが特徴として挙げられます。
また、調理済みか下ごしらえ済みであるため調理の省力化を可能にしていることも大きな利点となっています。
2018年4月18日に日本冷凍食品協会が発表したレポートによると、2017年の冷凍食品市場は前年比+4.5%増の7,180億円。
この状況からも冷凍食品市場の好調ぶりがうかがえます。
各メーカーが消費者のニーズに合わせて対応してきたことや、働く女性や単身世帯の増加によるライフスタイルの変化によって冷凍食品の需要が増えたことが好調の要因であると分析されます。
また、食品ロスが問題になる中で、長期間に渡って保存が効き、食べたいときにいつでも食べられる冷凍食品の利点も大きく評価されていると考えられます。
更に近年は、冷凍技術の進歩によって味が大幅に改良されていることも消費者に好感されていると言えそうです。
1-2.冷凍食品関連銘柄にはどのような銘柄があるか?
冷凍食品関連銘柄には、どのような銘柄があるのかを見ていきましょう。
まずは、冷凍食品の製造を行っている企業は、まさに冷凍食品関連銘柄の代表格であると言えます。
上位5社が約75%のシェアを占めています。
冷凍食品関連銘柄としては、この5社が主要銘柄となります。ただ、JTは事業全体の割合で見ると業績に大きく寄与することは少ないため、他4社の動向に注目です。
他にも、冷凍食品で人気のある冷凍ギョーザを手掛ける【2882】イートアンドや、【2875】東洋水産、【2282】日本ハムなども冷凍食品を手掛けていることから注目です。
冷凍食品の製造を手掛ける食品銘柄がメインとなりますが、冷凍食品の購入場所は食品スーパーが過半数を占めていることから、食品スーパーに関連した銘柄も挙げることが出来ます。
ただ、食品スーパーも関連銘柄としては挙げられますが、業績に寄与する割合は少ないと考えられます。
多くのメーカーが多種多様な冷凍食品を出しているようなイメージとは裏腹に、冷凍食品市場は寡占市場となっていることから、関連銘柄の数は限られてきます。
2.冷凍市場関連銘柄は堅調に上昇している
市場拡大が続く冷凍食品市場ですが、関連銘柄はこの1年で堅調に上昇しています。
2-1.冷凍食品のトップメーカーであるマルハニチロ
水産大手の【1333】マルハニチロは、冷凍食品関連銘柄を代表する存在です。
同社は、漁業や養殖を手掛ける大手水産企業でありながら加工食品にも強みを持つ、冷凍食品のトップメーカーです。
同社の株価は、2017年5月には3,170円を付けており、それから半年程度は横ばいで推移。
その後、2018年2月決算が好感されて上昇していき、2018年5月には一時4,230円まで上昇しました。
1年前の1.3倍となり、今後も高値を更新して堅調に上昇していくことが期待されます。
同社は、冷凍食品関連銘柄のトップメーカーであるため、【2871】ニチレイや【1332】日本水産などともに押さえておきましょう。
2-2.冷凍ギョーザで味の素とシェア争いをするイートアンド
冷凍食品の中でも特に人気が高いのはギョーザです。
外食チェーン「大阪王将」を展開する【2882】イートアンドは、冷凍食品市場でも存在感を示しています。
同社は、冷凍食品のギョーザ市場で圧倒的なシェアを誇っている【2802】味の素のシェアを奪っており、特に「大阪王将 羽根つき餃子」は絶大な人気を誇っています。
イートアンドの株価は、2017年5月には1,144.5円(※)を付けていましたが、その後ジワジワと上昇していき、2017年11月の決算が好感されたことから急伸。
2017年12月には2,540円まで上昇しました。
※株価は、2017年12月31日に行われた1→2の株式分割後の値で算出。
この期間に株価は2倍以上となり、2018年5月現在も2,200円前後で推移しています。
今後も、味の素とイートアンドの冷凍ギョーザ市場を巡る競争には注目です。
冷凍食品関連銘柄は、内需系ディフェンシブ銘柄が多い食品セクターの例に漏れず、値動きがそれほど大きくないことが特徴であると言えます。
そのため、冷凍食品関連銘柄は、長期投資に適しているテーマ株であると言えます。
冷凍食品関連銘柄は、この1年で堅調な値上がりを見せている。冷凍食品関連銘柄は、内需系ディフェンシブ銘柄の一角である食品セクターの例に漏れず、長期投資に適していると言える。
3.主要冷凍食品関連銘柄チェックリスト
冷凍食品関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。
銘柄 | 株価 | 主なサービス |
【1301】極洋 | 3,715円 | 冷凍魚惣菜 |
【1332】日本水産 | 547円 | 冷凍食品「大きな大きな焼きおにぎり」 |
【1333】マルハニチロ | 4,090円 | 冷凍食品「あけぼの あおり炒めの焼豚炒飯」 |
【2002】日清製粉グループ本社 | 2,272円 | 冷凍パスタ |
【2269】明治ホールディングス | 9,160円 | 冷凍食品 |
【2281】プリマハム | 684円 | 冷凍食品 |
【2282】日本ハム | 4,475円 | 冷凍食品 |
【2288】丸大食品 | 507円 | 冷凍食品 |
【2296】伊藤ハム米久ホールディングス | 1,022円 | チルド食品 |
【2802】味の素 | 2,050.5円 | 冷凍食品「味の素 ギョーザ」「味の素 ザ・チャーハン」 |
【2871】ニチレイ | 2,972円 | 冷凍食品「本格炒め炒飯」「塩あじえだまめ」 |
【2875】東洋水産 | 3,890円 | 冷凍麺「屋台一番 焼きそばソース味」 |
【2882】イートアンド | 2,171円 | 冷凍ギョーザ「大阪王将 羽根つき餃子」 |
【2883】大冷 | 1,991円 | 業務用冷凍食品 |
【2914】JT | 2,927円 | 完全子会社の「テーブルマーク」が家庭用冷凍食品大手(加ト吉ブランド) |
※株価は2018年5月25日終値で算出
4.冷凍食品関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!
過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かった冷凍食品関連より上位3銘柄を発表致します。
※2017年5月24日~2018年5月24日の1年で算出
4-1.第1位【2884】ヨシムラ・フード・ホールディングス
上昇率 | 4.5倍(安値:532.4円 → 高値:2,418円) |
市場 | 東証一部 |
RSI | 60(やや買われている) |
4-2.第2位【2916】仙波糖化工業
上昇率 | 2.7倍(安値:514円 → 高値:1,434円) |
市場 | ジャスダック |
RSI | 48.36(売り買い均衡) |
4-3.第3位【2882】イートアンド
上昇率 | 2.2倍(安値:1,127.5円 → 高値:2,540円) |
市場 | 東証一部 |
RSI | 70.79(買われ過ぎ) |
※RSIは2018年5月24日終値より算出
5.まとめ
冷凍食品関連銘柄は、値動きが小さいディフェンシブ銘柄が多いため、長期投資に適したテーマ株であると言えます。
働く女性の増加や単身世帯の増加といった、冷凍食品市場にとって追い風となるライフスタイルの変化は今後も続くと見られており、更なる市場拡大が期待されます。
また、冷凍技術の更なる進歩から、新たな冷凍食品の登場も望まれます。技術が進歩すれば、冷凍食品からブーム食が生まれる可能性もあると期待されます。
現在の食生活に欠かすことのできない冷凍食品は、今後も注目度が高い為、関連するニュースなどはチェックしておきましょう。
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