将棋関連銘柄が盛り上がる!

 

12月5日の竜王戦で羽生善治棋聖が見事、渡辺明竜王に勝利!

 

史上初となる「永世七冠」を獲得したことで、1996年に社会現象となった羽生フィーバーが再び株式市場にも訪れようとしています。

 

つい先日には藤井四段がデビューから29連勝を飾ったことで注目を集めている将棋界の快進撃は今後も続くはずです。

早速、押さえておくべき注目の将棋関連銘柄を見ていきましょう!

1.史上初の快挙!将棋関連銘柄に急騰の兆し

 

羽生善治棋聖が竜王戦に勝利し「永世七冠」を達成した偉業は大々的にメディアに取り上げられ、将棋関係者以外からも多くの注目を集めています。

 

1-1.永世七冠の獲得で羽生フィーバー再来か?

12月4日から鹿児島県指宿市で行われた竜王戦七番勝負。

 

その第5局で攻勢をとった羽生善治棋聖がリードを奪い、見事大勝負を制したことで永世竜王の条件を満たし、7つ全てのタイトルを手にしました。

 

▼通算獲得タイトル

竜王7期 永世竜王
名人9期 永世名人
王位18期 永世王位
王座24期 名誉王座
棋王13期 永世棋王
王将12期 永世王将
棋聖16期 永世棋聖

 

前人未到の「永世七冠」を獲得するという偉業に、将棋業界はいま最高潮に盛り上がっているのです。

 

羽生善治棋聖の通算獲得タイトルは99期に達し、自信の持つ史上最多記録の更新と大台の100期へ王手がかかったことで、さらに期待を膨らませました。

 

早くも株式市場では将棋関連銘柄へ物色の動きが見られており、1996年に社会現象となった羽生フィーバーの再来が囁かれています。

 

1-2.藤井四段29連勝が将棋関連銘柄に与えた衝撃

2017年の将棋ブームを巻き起こすきっかけとなったのが、最年少プロ棋士の藤井四段がデビュー戦から29連勝し歴代1位を達成したことでしょう。

この快進撃で盛り上がりをみせた株式市場、その中でも将棋グッズを取り扱うオールアバウト(2454)の急騰はとくに目立ちました。

 

藤井四段が29連勝を記録した翌日の6月27日、ストップ高をつけて年初来高値を更新し、値上がり率上位に食い込むなど買いが殺到。

オールアバウトの子会社DLmarketが業界初の試みとして、日本将棋連盟の所蔵する手書き棋譜の販売を行ったのです。

その後も買われたことで今年の1年間で株価は4倍以上の伸びを見せています。

 

将棋ブームで関係者やファンのみならず多くの人の関心を集め、関連グッズなど飛ぶように売れ入手困難な関連商品はオークションで高値がつく事態に。

 

経済に大きな影響を与えている将棋界の今後の活躍には目が離せないものがあり、その恩恵を受ける企業の株価が上昇していく可能性は高いと言えます。

 

では早速、急騰が期待される将棋関連銘柄を見ていきましょう!

 

2.株式市場でも社会現象!将棋関連銘柄を押さえよう

将棋ブームはさらに盛り上がることが期待できますので、全将棋関連銘柄と注目の3銘柄をピックアップしていきます。

 

2-1.【4751】サイバーエージェント

市場 東証一部
業種 サービス業
単位 100株
比較される銘柄 ディーエヌエ、グリー、ミクシィ
注目ポイント 運営する話題のAbemaTVで将棋チャンネルを放映

SNSのアメーバを運営している同社はインターネット広告やスマホゲームなど幅広い事業を展開している。

 

中でも最近話題の配信サービス「AbemaTV」で将棋チャンネルを放映しており、藤井四段の29連勝をかけた竜王戦の視聴者数は740万を超えるほどの人気ぶり。

 

2-2.【9433】KDDI

市場 東証一部
業種 情報・通信業
単位 100株
比較される銘柄 ソフトバンク、NTTドコモ、NTT
注目ポイント 傘下のJCOMが将棋チャンネルや将棋大会を開催

東京都千代田区に本社を置き総合通信事業を手掛ける同社の傘下、JCOMが提供するケーブルテレビ内のチャンネルで将棋チャンネルを放映している。

 

そのほかこども向けの将棋大会を主催するなど広く将棋に携わっており、顧客増加で業績アップが見込める。

 

2-3.【2914】JT

市場 東証一部
業種 食料品
単位 100株
比較される銘柄 味の素、アサヒ、日清食HD
注目ポイント プロ公式戦将棋日本シリーズのスポンサー

国内たばこ製造を独占し海外展開も行う同社は、医療や飲料、加工食品を扱うだけでなくプロ将棋の公式スポンサーもつとめている。

 

今回、羽生善治棋聖が永世七冠を獲得したことで将棋界や関連銘柄にとって追い風となること間違いないでしょう。

 

2-4.その他の将棋関連銘柄一覧

以下も将棋関連銘柄としてチェックしておきましょう。

銘柄 備考
【2454】オールアバウト 将棋グッズを販売する同社は今年に入ってから株価4倍の上昇を見せており、藤井四段快進撃の恩恵を最も受けた銘柄。
【7615】京都きもの友禅 タイトル戦などでは和服を着ている人が多いためか、将棋イコール和服のイメージが強く和服小売りの同社が関連銘柄の一角として浮上。
【7844】マーベラス DVDや映像・音楽など幅広く企画を行っている同社は、将棋ゲームを発売したことがある実績から関連銘柄に。
【8601】大和証券グループ本社 ネット上で行われる大和証券杯ネット将棋の公式スポンサーをしている。
【9468】カドカワ

同社が運営するニコニコ動画内で将棋コンテンツの提供を行っており、公式戦の「叡王戦」を子会社が主催。

【9766】コナミホールディングス ゲームセンター向けのオンライン将棋ゲームを運営しており、将棋をやったことない人でも気軽に体験できることから需要増が見込める。
【9831】ヤマダ電機 上州YAMADAチャレンジ杯の公式スポンサーをしているほか、ヤマダ電機全店舗で将棋教室の運営も行っている。

 

3.まとめ

テレビなどでは将棋に関するニュースを目にする機会が増えたことで、将棋ブームを感じている方も多いでしょう。

 

2017年はとくに、歴代最多29連勝を記録した藤井四段、引退を表明した加藤一二三九段、羽生善治棋聖が永世七冠を獲得するなど、話題豊富な将棋業界。

 

今後、関連企業や様々なアイディアが生まれてくると考えられますので、将棋関連銘柄はより活発化していくはずです。