本命セクター&注目銘柄リストを公開。今年の暴騰銘柄を探せ!

 

2019年、特に注目しているテーマはありますか?

2019年は4月30日に平成が最後となることや、東京オリンピックが1年後に控えていることもあり、株式市場の動きも見逃せません。

3月現在、バイオ関連銘柄が賑わいを見せておりますが、今後も注目すべきテーマは数多くあります。

そこで今回は、2019年に注目しておくべき5つのテーマ株をまとめました。

ピックアップしたのは、5G、AI(人工知能)、キャッシュレス、東京オリンピック、バイオテクノロジー

早速、2019年の注目テーマ株や関連銘柄リストを抑えておきましょう!

1.注目テーマ1つ目は「5G」

2019年は「5G元年」とも言われており、次世代通信規格「5G」は最注目のテーマ株となっています。

1-1.「5G」の注目ポイント

5Gは、現在の通信方式である4Gと比べて1,000倍の高速・大容量通信を可能にすることから、IoT社会の実現には欠かせない通信インフラとして注目されています。

 

携帯キャリアや総務省は2020年までの5Gの実用化を目指していましたが、2018年10月に携帯キャリア3社は従来の方針を1年前倒して、2019年から5Gの実用化を始め、2020年に個人利用できるようにする方針を示しました。

 

2019年は、世界的に5Gの実用化が本格化する「5G元年」になると言われており、有力企業の5Gビジネスへの参入が相次ぐことが期待されます

 

2019年3月12日には、日産自動車NTTドコモが5Gを用いて、ドライバーが見えないものを可視化する「Invisible-to-Visible」技術を走行中の車で活用する走行実証実験を開始。

通常では見えない、クルマの前方や建物の裏側などを映し出せることや、離れた場所にいるユーザーの3Dアバターを出現させることで、会話しながらドライブなどが可能になります。

5Gと関連するその他テーマとしては、IoTやAI、センサーなどが有力ですが、安定した通信環境が必要な遠隔医療や、5Gを活用した新たなエンタメの登場が期待されるeスポーツなども挙がってきます。

1-2.「5G」の注目銘柄リスト

銘柄 株価 主なサービス
【1417】ミライトホールディングス 1,631円 通信設備工事
【1721】コムシスホールディングス 3,025円 通信設備工事
【1951】協和エクシオ 3,005円 通信設備工事
【3776】ブロードバンドタワー(低位株★) 356円 5G対応データセンター
【3842】ネクストジェン 2,264円 5Gの制御システム開発
【3852】サイバーコム 2,308円 通信ソフトウェア開発
【4755】楽天 927円 携帯キャリア事業参入
【6706】電気興業 3,095円 大型通信アンテナ
【6754】アンリツ 2,173円 通信計測器メーカー
【6778】アルチザネットワークス 1,286円 通信計測器メーカー
【7518】ネットワンシステムズ 2,883円 ネットワーク構築
【9433】KDDI 2,594.5円 携帯キャリア大手
【9434】ソフトバンク 1,327.5円 携帯キャリア大手
【9437】NTTドコモ 2,497円 携帯キャリア大手
【9702】アイエスビー 1,814円 通信ソフトウェア開発

※株価は2019年3月11日終値で算出

2.注目テーマ2つ目は「AI(人工知能)」

2018年に最も注目されたテーマである「AI(人工知能)」に、2019年も引き続き注目していきましょう。

2-1.「AI(人工知能)」の注目ポイント

人類のAI開発の歴史は1950年代から始まっており、現在は3度目のAIブームが到来しています。

特に、2016年にGoogleが開発した「アルファ碁」がプロ棋士に圧勝したニュースがきっかけとなり、AIに大きな注目が集まるようになりました。

 

現行のAIは、ビッグデータをディープラーニング(深層学習)することによって飛躍的な発展を遂げたことが特徴となっています。

 

現在、世界中の企業がビッグデータ集めに躍起になっているのは、AIでの活用を目的としているためです。

 

AIは、IoT社会や自動運転の実現において、5Gとともに重要な役割を果たします

IoT機器がセンサーから取得した情報は、5Gによる高速通信でクラウドネットワーク上に送られます。このときに情報を処理する役目を担うのがAIです。

 

AIは、2018年の株式市場では最強のテーマ株となりました。【3906】ALBERTは1年で10倍以上の上昇となるテンバガーを達成し、【4382】HEROZはIPOで11倍となりIPOテンバガーを達成しました。

2-2.「AI(人工知能)」の注目銘柄リスト

銘柄 株価 主なサービス
【3652】ディジタルメディアプロフェッショナル 4,700円 AI用GPUソフトウェアサービス
【3653】モルフォ 2,061円 ディープラーニングを使った画像認識技術
【3655】ブレインパッド 5,250円 ビッグデータ活用サービス
【3666】テクノスジャパン 696円 ビッグデータ解析
【3680】ホットリンク(低位株★) 395円 ビッグデータ解析
【3690】ロックオン 1,426円 AIマーケティング
【3744】サイオス(低位株★) 473円 ビッグデータ解析
【3905】データセクション 652円 ビッグデータ解析
【3906】ALBERT 10,190円 ビッグデータ解析、AIアルゴリズム開発など
【3961】シルバーエッグテクノロジー 1,028円 AIマーケティング
【3967】エルテス 1,812円 リスク検知に特化したビッグデータ解析
【3993】PKSHA Technology 5,340円 画像認識自動対話AI
【4382】HEROZ 9,020円 AIサービスを他社提供
【4388】エーアイ 2,179円 音声合成エンジン「AITalk」
【6954】ファナック 18,270円 AIを使った自動工場

※株価は2019年3月11日終値で算出

3.注目テーマ3つ目は「キャッシュレス」

政府が積極推進する「キャッシュレス」も、引き続き注目テーマになると期待されます。

3-1.「キャッシュレス」の注目ポイント

2016年時点の日本のキャッシュレス比率は19.9%であるのに対して、韓国89.1%、中国60.0%、アメリカ45.0%となっており、日本は諸外国と比べて社会のキャッシュレス化が遅れています。

 

キャッシュレス決済は社会の生産性を向上させ、人手不足解決の切り札になると期待されることから、日本政府は「2025年までにキャッシュレス比率40%の実現」を目標に掲げています

 

また、決済手段が現金しかないのは、急増している外国人観光客にとっても不便であり、観光政策の一環としても社会のキャッシュレス化は急務です。

 

日本政府はキャッシュレス拡大の一環として、2019年10月の消費税増税後に、中小小売店でキャッシュレス決済した場合は5%還元する策を打ち出しています。

多くの企業もキャッシュレス決済の拡大を商機と捉えており、QRコード決済

「PayPay」の100億円還元キャンペーンは大きなニュースとなるなど、QRコード決済は注目テーマとなっています。

3-2.「キャッシュレス」の注目銘柄リスト

銘柄 株価 主なサービス
【2307】クロスキャット 1,002円 クレジットカード向けシステム開発
【2428】ウェルネット 1,058円 電子決済収納代行サービス
【3382】セブン&アイホールディングス 4,599円 電子マネー「nanaco」
【3623】ビリングシステム 3,655円 ネット決済サービス
【3753】フライトホールディングス 803円 電子決済サービス
【3769】GMOペイメントゲートウェイ 7,120円 決済支援システム
【3938】LINE 3,900円 QRコード決済「LINE Pay」
【4385】メルカリ 3,100円 QRコード決済「メルペイ」
【4689】ヤフー(低位株★) 285円 QRコード決済「PayPay」
【4755】楽天 927円 電子マネー「楽天Edy」
【4847】インテリジェント ウェイブ 633円 クレジットカード決済システム
【6172】メタップス 1,373円 ネット決済代行
【8253】クレディセゾン 1,523円 クレジットカード「セゾンカード」
【8267】イオン 2,278.5円 電子マネー「WAON」
【9020】JR東日本 10,610円 電子マネー「Suica」

※株価は2019年3月11日終値で算出

 

4.注目テーマ4つ目は「2020東京オリンピック」

開催まで残り1年半となった「2020東京オリンピック」関連銘柄にも注目していきましょう。

4-1.「2020東京オリンピック」の注目ポイント

2013年9月に開催が決定した2020年東京オリンピックも、開催まで残り1年半を切りました。

2020年東京オリンピックは、2020年7月24日から8月9日までの17日間に渡って開催されます。

東京オリンピック関連の首都圏再開発の需要ピークは2019年に来ると予測されており、建設株の特需は既に一段落したとの見方も広がっています。

 

今後、東京オリンピック関連で注目されるのは、外国人観光客によるインバウンド消費です。

日本政府は、2020年東京オリンピックまでに外国人観光客4,000万人を目標に掲げています。

2018年の訪日外国人観光客数は前年比+8.7%の3,119万人となり、史上初めて3,000万人の大台を突破しました。

 

インバウンド消費が増加することで、ホテルなどの宿泊関連銘柄や翻訳ビジネス関連銘柄、キャッシュレス決済関連銘柄などにも注目が集まります。

また、東京オリンピックの盛り上がりから、スポーツ関連製品を手掛けている企業やフィットネスクラブなどが人気となることも考えられます。

4-2.「東京オリンピック」の注目銘柄リスト

銘柄 株価 主なサービス
【1801】大成建設 5,150円 新国立競技場の建設
【2468】フュートレック 505円 音声翻訳システム「vGate Translate」
【3773】アドバンストメディア 1,614円 多言語音声翻訳アプリ「AmiVoice TransGuide」
【4344】ソースネクスト 507円 AI翻訳機「ポケトーク」
【4681】リゾートトラスト 1,469円 リゾートホテル「エクシブ」
【6182】ロゼッタ 2,105円 AI型機械翻訳
【7906】ヨネックス 653円 スポーツ用品
【7936】アシックス 1,340円 競技用シューズ
【8022】ミズノ 2,536円 スポーツ用品
【8114】デサント 2,478円 スポーツウエア
【8281】ゼビオホールディングス 1,258円 スポーツ用品店「ゼビオ」「ヴィクトリア」
【9695】鴨川グランドホテル(低位株★) 359円 リゾートホテル「鴨川グランドホテル」
【9708】帝国ホテル 1,991円 高級ホテル「帝国ホテル」
【9722】藤田観光 2,643円 ビジネスホテル「ワシントンホテル」
【9766】コナミホールディングス 4,545円 スポーツジム「コナミスポーツクラブ」

※株価は2019年3月11日終値で算出

 

5.注目テーマ5つ目は「バイオテクノロジー」

人生100年時代に成長産業となることが確実である「バイオテクノロジー」関連銘柄を抑えておきましょう。

5-1.「バイオテクノロジー」の注目ポイント

再生医療や遺伝子治療、がん治療といったバイオテクノロジー関連銘柄は、2019年3月時点で最もホットなテーマ株となっています。

 

2018年10月から12月に掛けて、米中貿易摩擦による世界経済リスクが表面化したことにより多くのテーマ株が軒並み売られた中で、投資家の資金はバイオテクノロジーを手掛けるバイオベンチャー株に集中しました。

 

がん治療薬などを手掛ける【4588】オンコリスバイオファーマや、遺伝子治療薬「コラテジェン」が厚生労働省に認可された【4563】アンジェスなどは暴騰しています。

 

その一方、再生医療を手掛ける【4592】サンバイオは、アメリカで開発中の再生細胞医薬品の臨床試験で主要評価項目を達成できなかったことを発表して大暴落となるなど、ハイリスク・ハイリターンな値動きとなっています。

「人生100年代時代」が到来する中で、再生医療や遺伝子治療、がん治療などの需要が高まることは確実であり、バイオテクノロジー関連銘柄は21世紀を代表するテーマ株になることは間違いないと思われます。

 

ただ、前述したようにバイオベンチャー株はハイリスク・ハイリターンであるため、手掛ける際はリスク管理は徹底すべきです。

5-2.「バイオテクノロジー」の注目銘柄リスト

銘柄 株価 主なサービス
【2191】テラ(低位株★) 309円 がん免疫療法
【2342】トランスジェニック(低位株★) 461円 ゲノム編集技術
【4502】武田薬品工業 4,576円 製薬大手
【4503】アステラス製薬 1,704.5円 製薬大手
【4563】アンジェス 1,091円 遺伝子治療薬の開発、「コラテジェン」が厚生労働省から承認
【4564】オンコセラピーサイエンス(低位株★) 133円 がん遺伝子の解析
【4565】そーせいグループ 1,157円 がん治療薬
【4571】ナノキャリア(低位株★) 431円 がん治療薬
【4587】ペプチドリーム 5,330円 特殊ペプチド治療薬
【4588】オンコリスバイオファーマ 3,700円 がん治療薬
【4592】サンバイオ 2,999円 再生細胞治療薬
【4593】ヘリオス 1,775円 iPS細胞を使った難病治療薬
【4598】Delta-Fly Pharma 3,230円 抗がん剤などの研究開発、「DFP-14927」は米国で臨床第1相試験の実施許諾。
【4974】タカラバイオ 2,656円 遺伝子治療、再生医療
【7707】プレシジョンシステムサイエンス 551円 DNA抽出装置
【7776】セルシード 723円 細胞シート再生医療。

※株価は2019年3月11日終値で算出

 

6.その他注目テーマ

EV、半導体、ソーシャルゲームといった、その他の注目テーマも抑えておきましょう。

6-1.その他注目テーマをピックアップ

その他の注目テーマとしては、新元号関連銘柄やEV(電気自動車)関連銘柄、半導体関連銘柄、ソーシャルゲーム関連銘柄が挙げられます。

 

まず、注目なのは新元号関連です。4月30日の天皇陛下の退位と5月1日皇太子さまの即位に伴い、平成から新元号への切り替えに関連した銘柄は注目すべきです。

 

EV関連では、世界最大のEV市場になると予想される中国で、2019年から自動車メーカーにEV・PHV・FCVを一定割合で生産・輸入することを義務付けるNEV規制が始まります。

 

本格的なEVシフトを前に、トヨタ自動車も2020年3月を目途にEVの発売を目指しており、世界的なEV競争が始まりつつあります。

 

また、EVは航続距離が問題となっていることから、リチウムイオン電池や全固体電池、急速充電器、自動車軽量化など様々な関連テーマにも注目です。

 

半導体関連銘柄も、依然注目のテーマ株です。2018年には、東芝が東芝メモリを売却したため世界の半導体トップ10企業から日本企業が消滅してしまったものの、半導体製造装置やシリコンウエハーなどでは日本企業は圧倒的なシェアを誇っています。

 

ただ、世界の半導体市場は、市場を牽引してきた半導体メモリバブルが終焉するとの見方が広まっていることが懸念されます。

 

ソーシャルゲーム関連銘柄は、アベノミクス相場でのガンホーバブル以降、毎年のように暴騰銘柄を輩出しているテーマ株だけに今年も注目が集まります。

 

ただ、ソーシャルゲーム各社の業績にはやや陰りが見えているため、今年はeスポーツ関連でゲーム株がアツくなるかもしれません。

6-2.その他テーマの注目銘柄リスト

銘柄 株価 主なサービス
【3436】SUMCO 1,243円 半導体関連銘柄(シリコンウエハー世界2位)
【3659】ネクソン 1,699円 ソーシャルゲーム関連銘柄、eスポーツ関連銘柄
【3667】enish(低位株★) 410円 ソーシャルゲーム関連銘柄(欅坂46公式ゲームアプリ「欅のキセキ」など)
【3758】アエリア 614円 ソーシャルゲーム関連銘柄(イケメン役者育成ゲーム「A3!(エースリー)」など)
【3765】ガンホー(低位株★) 336円 ソーシャルゲーム関連銘柄、収益源のゲームアプリ「パズル&ドラゴンズ」
【3932】アカツキ 6,470円 ソーシャルゲーム関連銘柄、eスポーツ関連銘柄
【4080】田中化学研究所 865円 EV関連銘柄(リチウムイオン電池)
【5218】オハラ 1,633円 EV関連銘柄(全固体電池材料)
【6050】イーガーディアン 2,127円 ソーシャルゲーム関連銘柄、eスポーツ関連銘柄
【6146】ディスコ 14,540円 半導体関連銘柄(半導体製造装置)
【6674】ジーエスユアサ コーポレーション 2,100円 EV関連銘柄(リチウムイオン電池、EV用急速充電器)
【6752】パナソニック 972.8円 EV関連銘柄(リチウムイオン電池世界2位、アメリカのEVベンチャー「テスラモーターズ」とギガファクトリー運営)
【6857】アドバンテスト 2,493円 半導体関連銘柄(半導体製造装置)
【7201】日産自動車 921.6円 EV関連銘柄(EV車「NISSAN LEAF」)
【7735】スクリーンホールディングス 4,370円 半導体関連銘柄(半導体製造装置)
【8035】東京エレクトロン 14,640円 半導体関連銘柄(半導体製造装置世界4位)

※株価は2019年3月11日終値で算出

7.まとめ

 

2019年の本命テーマ株として、5G、AI(人工知能)、キャッシュレス、東京オリンピック、バイオテクノロジー関連銘柄をピックアップしてきました。

それにより、この5大テーマの注目銘柄から、関連するセクターまで1度に確認できるので、テーマ株選びに悩んだ場合は何度でも確認しておきましょう

それぞれの詳しい内容は個別記事から確認することもできます。

また、上記テーマに加えて、新元号、EV、半導体、ソーシャルゲームについても関連銘柄の動向は抑えておきたいところです。

これらテーマから、2019年テンバガー銘柄は何銘柄誕生するか期待です。