アップル関連銘柄に注目しよう!

アップルの新型発表時には新機能などにより関連銘柄は大きく物色されやすいため、早めに関連銘柄をチェックしておきましょう。

 

アップルでは新型iPhoneなどに搭載される機能により物色される銘柄が変わります。

噂の段階で上がり始める銘柄もあるので、iPhoneの新作情報には注視しておきましょう。

 

この記事では注目のアップル関連銘柄や、過去の急騰情報までまとめました。

1.iPhoneでスマホ普及を爆発的に伸ばしたアップル

日本株にも影響を与える米国の大手IT機器メーカー「Apple」。iPhoneが10年を迎えることで盛り上がりを見せていますが、今後注目すべきポイントなどを見ていきましょう。

 

1-1.米国を代表する企業まで成長したアップル

アップルと言えば、iPhoneやiPad、Macなどの革新的な商品を生み出した企業で、現在までに凄まじい勢いで大きな企業へと成長しています。

 

企業を大きくした要因としては「iPhone」の大ヒットにあります。

 

アップルはハード、OS、ソフトウェアといった全てを作り、「アップル」というブランドを売る戦略でビジネスを展開。

2007年にiPhoneを発表し世界に衝撃を与え、スマホ市場を大きくしました。その後は新製品を発表するたびに販売台数を更新し、大きく成長。

 

ブランド戦略なので値下げはありませんが、iPhoneの成功により現在では売上げの約7割をiPhoneで稼ぎ出すまでになっています。

 

そんなiPhoneは日本で圧倒的なシェアを誇るまでになっています。

日本でのiPhoneシェアは2017年6月時点で見ると68.6%!

 

世界で見ると19.5%なので、日本でのiPhoneの人気の高さが分かります。

 

アップルの他サービス
  • App store
  • Apple Music
  • iCloud
  • Apple pay

 

こちらのサービスも展開していますが、売上げ全体の7~10%に留まります。

iPhone、iPad、Macといったハードで90%近くの売上げをたたき出しており、iPhoneが全体の70%となれば、アップルにとってはiPhoneが業績の鍵となります。

 

1-2.アップルの株価と魅力

アップル関連銘柄の動向をチェックする前に、アップルの企業業績をチェックです。

まず、【AAPL】アップルの株価はiPhoneの大ヒットと共に右肩上がりのチャートを形成しています。

途中で何度か押し目を作りながらも高値を更新。

 

長期的に見ても成長株ならではの右肩上がりで推移しており、業績と共に力強い株価上昇を見せております。

 

2017年7月1日に発表した四半期決算では、売上高前年同期比+7%、純利益も前年同期比+12%

このようなiPhone販売の復調によりアップルの株価、関連銘柄にも物色が入り買いが殺到しました。

 

2016年までの成長率
  • EPS:年平均34.8%
  • 平均ROE:35.6%

 

このように、素晴らしい成長率を見せ、高いROEと魅力的なアップル株。

あのウォーレンバフェット氏のバークシャーハサウェイがアップルの株を大量に買ったのもこれらの魅力があったからでしょう。

 

一方、iPhone人気と共に日本株式市場でもアップル関連銘柄は物色され、今までに何度もテーマ株となりました。

2.新作iPhone8発売時にの注目された分野

2-1.iPhone8発売時は新しい機能に関連する銘柄が注目された

新しく採用されたワイヤレス充電や顔認証カメラ、有機ELディスプレイなどに関連した銘柄に注目が集まりました。

 

有機ELディスプレイ関連銘柄

【4112】保土谷化学工業

【6258】平田機工

【7717】ブイ・テクノロジー

 

顔認証関連銘柄

【6675】サクサホールディングス

 

【6627】テラプローブ

【9758】ジャパンシステム

【3653】モルフォ

【6430】ダイコク電機

【6457】グローリー

 

ワイヤレス充電関連銘柄

【6981】村田製作所

【6723】ルネサスエレクトロニクス

【6963】ローム

【6502】東芝

【6622】ダイヘン

【4312】サイバネットシステム

 

このように新作発表に合わせ、新機能の搭載情報にも注視しておきましょう。

3.アップル関連銘柄の動向

 

では過去にどのような注目を集め急騰したのか、全体の倍率と共にまとめていきます。

 

3-1.アップル関連銘柄の急騰劇

アップル関連銘柄の動向として1年間の倍率を調べたところ、主要19銘柄の倍率+46.83%

17銘柄が上昇、下げが見られるのは2銘柄のみ。

 

アップル関連銘柄はこのように上昇基調にあることがわかります。

関連銘柄がこのように好調なのは、アップルが好調で推移していることや、新作iPhoneの報道、新作の技術の期待から人気化することにあります。

 

 

【3782】DDS

2013年にiPhone5sに指紋認証機能が搭載されるとの噂が広がり、同社株を含むその他、指紋認証関連銘柄も大幅に株価を上げる場面をみせていました。

 

iPhoneが普及幅を広げる中、新機能として指紋認証技術が搭載となったことで関連銘柄のDDSは特に大きな動きとなり、2013年4月には株価90円前後でしたが、8月には1,480円の高値を付けました。

 

その倍率16.4倍!

わずか4ヶ月で16倍以上という急騰を見せました。

 

【3727】APLIX

2013年11月iPhoneの「iBeacon」分野での期待感から注目を集め、無線送受信用モジュール生産体制を月産10万個から100万個に拡充するなど、Beaconに関する材料により株価は急騰。

 

急騰前の株価384円から12月20日には高値2,398円を付け、倍率6.2倍!

 

【6981】村田製作所

アップル関連銘柄の本命として注目されている同社。

村田製作所は電子部品大手の企業でiPhoneを含むスマホ関連として注目度が高い銘柄です。

 

今までiPhoneに関する部品などの製造を行っていることからもアップル関連銘柄の本命とされています。

 

そんな村田製作所の株価は2012年11月の安値3,690円から右肩上がりで上昇し、2015年7月には高値22,220円を付けました。

その倍率6.0倍!

 

約3年という期間で6倍という上昇は人気度の高さを表しています。

このようにiPhone関連銘柄はアップルの成長と共に注目を集め、株価を上げてきました。

 

iPhoneが10周年を迎える事になる2017年は、新作の技術搭載なども噂になっていることから、関連銘柄は特に注目すべきでしょう。

4.本命のアップル関連銘柄

4-1.【6981】村田製作所

市場 東証一部
業種 電気機器
単位 100株
比較される銘柄 TDK、京セラ
注目ポイント アップル関連銘柄の本命

アップル関連銘柄の本命として同社株は外せません。

 

同社はiPhoneに関する部品製造を行っており、新作のiPhoneが発表される時には必ずといっていいほど注目される銘柄であることからも、アップル関連銘柄の本命として注目です。

 

4-2.【6675】サクサホールディングス

市場 東証一部
業種 電気機器
単位 1000株
比較される銘柄 沖電気工業、ナカヨ
注目ポイント 顔認証機能関連銘柄として注目

「顔認証機能」に関連する銘柄として同社株に注目です。

 

同社は顔認証システムとしての実績、知名度があり、顔認証関連銘柄として今後の需要の拡大も期待できます。

 

値動きが軽い低位株であることもいいですね。

 

4-3.【6723】ルネサスエレクトロニクス

市場 東証一部
業種 電気機器
単位 100株
比較される銘柄 東芝、日立製作所
注目ポイント iPhone向けのLCDチップを製造、ワイヤレス充電関連としても注目

子会社のルネサスSPドライバはiPhone向けのLCDチップを製造しており、アップルのサプライヤーとなっています。

 

iPhone8に搭載されたワイヤレス充電関連としても同社株は注目できることから、今後の動きが注目される企業です。

 

4-4.【4112】保土谷化学工業

市場 東証一部
業種 電気機器
単位 100株
比較される銘柄 宇部興産、日本ゼオン
注目ポイント 有機ELディスプレイ関連で特に注目

有機ELディスプレイ関連銘柄から注目したいのが同社です。

 

右肩上がりで上昇中の同社株ですが、iPhone8と有機ELディスプレイの材料により注目度が高まります。

 

5.まとめ

アップルの新作iPhone8は10周年を迎える為、新機能搭載の期待が高まっています。

特に新機能は過去の関連銘柄急騰から見ても、注目度が高く物色対象となりやすい特徴があります。

 

既に関連銘柄への物色が始まっておりますが、今後強まるであろう動きに乗り遅れないよう早めにチェックしておきましょう。