アベノミクスの影響で日本株がここ何年かで大幅に上がっています。
実は、5年前と比べて日経平均は30パーセント以上も上がっているのです。
株を買って持っているだけで30%の利子が付く様な物なのです。
銀行の預金の利子と比べるととてもお得ですよね。
最近はパソコンやスマホで簡単に手軽に株取引ができ主婦にも敷居が低くなり、株を買うことは身近な話になっています。
ただし、株は売却しないと利益になりません。
そしてその利益には税金がかかるのです。
主婦ならではの扶養との兼ね合いや節税方法を知ってみましょう。
目次
株で儲かると税金がかかる!?
株は譲渡益と配当金に税金がかかります。
譲渡というのは株を買って値上がりを待って売ることです。(値下がりした場合も損失を確定売りすることです。)
税金の内訳は所得税が15.315%、住民税が5%の合計20.315%です。(小数点以下は切り上げ)
例えば、10万で買った株が12万に値上がりし、12万円で売ったとすると利益は2万円で、税金はその2万円に掛かり、税金は4,063円。
15,937円が実際に手に入る額です。
株の譲渡益の税金と配当金の税金は、1月~12月までの期間の合計に掛かってきます。
株を取引する為には口座を開く必要があり、その口座の種類によって税金の徴収方法や額が変わってきますので、自分にあった口座を使いましょう。
扶養から外れない 特定口座(源泉徴収あり)
主婦の多くは夫の扶養に入っている人が多いと思います。
株の利益は所得になりますので、年間で株の利益が38万円を超えてしまうと夫の扶養から外れてしまい、夫側の配偶者控除が受けられなくなります。
そこで、特定口座(源泉徴収あり)で取引をすると、その口座で得た利益は税金20.315%納めればどんなに多額の利益でも扶養から外れることはありません。
極端な話ですが、夫の年収以上稼いでも利益の20.315%支払えば扶養に入っていられるのです。
しかも、源泉徴収を証券会社がしてくれますので税金等の計算をする必要がありません。
わずらわしい確定申告を行う必要もないので初心者にはおすすめの口座です。
年間の利益が38万円以下でも確定益には必ず20.315%の税金が掛かる事に注意が必要です。
ただ、その時は確定申告をすれば税金が戻ってきます。
多額の利益を上げても扶養は外れず、利益が38万円以下なら確定申告すれば、払った税金が戻ってくる事もこの口座の利点です。
38万円まで非課税 特定口座(源泉徴収なし)
実は、一年間の利益が38万円以下だと非課税で、確定申告する必要がないのです。
特定口座(源泉徴収あり)の場合はその都度税金を取られてしまいます。
小額での譲渡取引や配当金の為の口座なら特定口座(源泉徴収なし)もいいでしょう。
ただし、こちらの口座は38万円を越えると必ず確定申告が必要になります。
例えば200万円の利益があった場合特定口座(源泉徴収あり)と支払う税金の額は一緒ですが特定口座(源泉徴収なし)は夫の扶養からは外れてしまうので注意が必要です。
毎年の利益が38万円以下なら特定口座(源泉徴収なし)がおすすめです。
全て非課税 NISA口座
NISA口座は譲渡益も配当金も全て非課税です。
こちらは利益の額ではなく年間の運用金額が120万円までの譲渡益と配当が非課税です。
例えば、5,000円の株100万円分を、5,200円での譲渡益と20万円分の株の配当金5,000円もNISA口座なら、利益の405,000円が非課税です。
特定口座(源泉徴収あり)なら82,276円の税金が取られてしまいます。
節税効果は絶大でしょう。
ただし、NISA口座にも注意が必要です。
損失を出した場合には相殺ができないので気をつける必要があります。
年間の運用金額は120万円と決まっていますが運用期間が5年間ありますので余剰金なら長期運用にいいでしょう。
非課税期間の5年間が終わったら、翌年の非課税枠に移すこともできますし、課税口座に移すことも選択できます。
もちろん売却で損益を確定することも自由です。
非課税総額は120万×5年間の計600万円までになります。
NISA口座は特定口座と併用も出来るので、上手に資金移動すると少ない資金でも最大限の節税効果が狙えるでしょう。
投資に慣れてきたら主婦ならではの節約術で節税を
複数の証券会社で口座を開くことも可能です。
おそらく主婦の運用資産は限られますので、そこで少ない資産でも最大限の節税効果を狙ってみましょう。
証券口座を開く際には特定口座の源泉徴収あり、なしを必ず選ばなければならないので2社でそれぞれ口座を開設します。
NISA口座は1人1口座のみですのでどちらかの証券会社で開設しておきましょう。
例えば、30万円の投資資金を先ずNISA口座で120万円分まで運用します。
30万円を4回分120万円まで運用できると考えてください。
そこで得た譲渡益は非課税です。(NISA口座では損失は相殺できませんので注意して下さい。)
次は、源泉徴収なしの口座で利益38万円分まで運用しましょう。それも非課税です。
最後に特定口座の源泉徴収ありで運用します。
ここでは20.315%の税金が掛かりますが、確定申告もいらなく、扶養も外れないので利益を伸ばすには最適です。
以上は1年間で行う必要がありますので、投資に慣れたら試してみるのもいいかもしれませんね。
まとめ
税金や扶養控除の知識があれば、扶養を外れずに主婦でも株で資産運用できますね。
株で運用と聞くと多額の元本が必要と思いがちですが、小額でも運用は可能です。
節税の知識と上手な運用で楽しく資産形成してみて下さいね。
この記事が気に入ったら
いいねしよう!
最新記事をお届けします。