今回は、「株式投資は儲からないの?」というお声にこたえていきます。
確かに個人投資家の大半が負けていると言われるように、株式投資を始めてもお金を捨てるようなもの、と考えてしまう方もいるでしょう。
実は、株式投資で儲かる側になるための3ヶ条というのがあります。
儲からない人の共通点を知り、儲けられる投資家にステップアップしていきましょう!
目次
株式投資は結局、儲かる?儲からない?
株は儲かるのか、儲からないのか。現実的な株式投資の儲けについて。
給与収入と比較したら儲からないのは当然
『株式投資で儲かる = 大金が稼げる』と、多くの人が幻想を抱いています。
それは、株式投資で利益を出すことの実体を勘違いしているとともに、その認識でいると危険な場合が多いです。
株式投資で「儲かる」というのは、長期間で見た場合においてのことだという認識を持っておいて欲しいと思います。
例えば、1,000万円の資金を年率5%で運用すれば、複利の力も合わさって10年後には1,628万円になります。
銀行預金と比較したら、圧倒的に儲かると言えるのではないでしょうか?
株式投資は運用であり、給与収入と比較したら一般的に「儲からない」となるのは当然。
デイトレーダーのように株式投資を給与収入のような仕事にすることも可能ですが、そのためには十分な経験とスキルが必要です。
多くの人にとって必要なのは、利回りの目標値を定めて、その目標に応じた適切なリスクを取ることにあります。
儲けようとするとリスク管理ができない
株式投資をする個人投資家の多くは、給与所得のような収入を得られないがために、「株は儲からない」と言っていることがあります。
株式投資で儲けることを、給与所得のような固定収入を得ることのように間違った常識を持っているのです。
その考えから抜け出さないと、リスク管理ができずにますます儲けられない状況に陥ってしまうでしょう。
損切りができない、資金管理ができない、集中投資をしてしまう・・。
儲けられない理由の多くは、欲に目が眩み過ぎていることが原因です。
株式投資で一攫千金はありえない
アメリカやイギリスのような金融強国では、株式投資は個人が人生を豊かにするための手段です。
しかし、日本では多くの人が「億り人」を夢見ています。
日本では投資に対する風当たりが強く、お金儲けは良くないという考えも刷り込まれているため、やるからには億を稼ぎたい投資家が大多数なのです。
あなたにはそうではなく、現実的な目標を設定して頂き、株式投資は人生を豊かにするための手段として活用していって欲しいと思います。
たった年率10%の利回りを達成していくだけでも、気持ちと暮らしに余裕を持たせてくれることでしょう。
投資金と心理の関係
株式投資を行うにあたって重要となる心理(メンタル)について。
その時の損失を認められるか
損失を小さく、利益を大きくすることは、株式投資の基本的な考え方です。
ですが、多くの人はこの損小利大を実現できないでいますが、この最たる理由は「損切りができない」から。
人間の脳は、失ったものは論理ではなく感情で処理しようとする仕組みがあるため、損失を認めることに対して嫌な気分となります。
損切りをしないというのは、人間の本能に基づく行動なのです。
ですが、株式投資でこれをしてしまうと損切りを遅らせることになり、時に取り返しの付かない事態を招いてしまうことになります。
投資額は適切か
株式投資は資金力が多いほど有利であるというのは紛れもない事実です。
この理由は主に、分散投資の幅が広がることでリスクの差が生まれるため。
例えば100万円分の銘柄を買う場合、1,000万円の資金を持っている人は10銘柄買って分散投資することができます。
しかし、100万円しか持ってない人は1銘柄しか買えませんし、ナンピンやピラミッティング(買い増し)をすることもできないのです。
資金が多いほど、リスクを下げることができ、チャンスを拾えることがわかりますね。
プロトレーダーが推奨する「1回のトレードで取っていいリスクは、総資金の2%まで」という、有名な資金管理のルールをご存知でしょうか。
総資金の2%までというのはあくまで短期投資の場合ではありますが、中長期投資でも適切な資金管理とマイルールを設けることが大切です。
儲からない、退場の理由は2つ
個人投資家がマーケットから退場する具体的なパターンは2つ。
まず一つ目は、信用取引をして株を買ったものの下落し、損切りをせずにナンピン買いをするも、更に暴落して追証が発生する、というパターン。
次に、暴騰している銘柄を「そろそろ下がるだろう」と空売りをするも、更に暴騰していき、全てを失ってしまうパターンです。
逆張りや空売りは投資スキルが求められますので、株の経験が浅いうちはおすすめしません。
そして、株価が予想通りに動かなかった場合の損切りは迅速に行うことです。
儲からない人が儲かる側になるための3ヶ条
儲かる側になるために必要な3ヶ条について見ていきましょう。
トータルの損益を意識する
損失は小さく、利益は大きくという損小利大の取引を心掛けることは大事ですが、このトレードには一つ欠点があります。
それは、勝率が高くないということ。
損小利大のトレードとは、勝率が低く期待値が高いトレードと言い換えることができます。
プロトレーダーであっても勝率はイチローの打率と同じ位、という話を聞いたことはあるでしょうか。
これは、プロのトレーダー達が損小利大を心掛けているからそうなります。
勝率が低ければ儲からないと思うかもしれませんが、例えば勝率25%なら、【-1%、-1%、-1%、+5%】となればトータルでプラスです。
勝率は高いがハイリスクゆえに儲からない人と、勝率は低くてもトータルで儲けている人とでは、どちららが理想的でしょうか?
客観性を忘れずに
チャートや情報を客観的に見ることも大事です。
例えば、焦りからエントリーしたくてたまらない心理状態だと、あらゆるチャートをエントリーすることありきで見てしまいます。
客観的に見れば、それが買われ過ぎの銘柄であっても・・です。
また、保有銘柄が下がった場合「今は下がっているが、きっと上がるはず!」という気持ちに支配され、損切りをしないという行動になって表れます。
しかし人間である以上、感情に左右されず客観的にチャートや情報を見ることは難しいもの。では、どうすればいいのでしょうか?
ズバリ、マイルールが必要になります。
マイルールに従うのは、時に大きな抵抗となって表れることもありますが、いつ何時もこれに従うということが、自らの客観性を保つ唯一の方法です。
自分の勝ちパターンを見つける
株式投資で儲けるためには、自分の勝ちパターンを見つけて、その勝ちパターンを繰り返すことが何よりも大事です。
では、どうすれば自分の勝ちパターンを見つけられるでしょうか?
プロトレーダ―は、自分自身の取引を記録していることが多く、同じように売買日記を付けることが勝ちパターンを見つける近道になります。
例えば、
- どの銘柄を買ったか?(空売りしたか?)
- どこでエントリーして、どこで利食い(損切り)したか?
- どのような感情だったか?
このように鮮明な記録を残すことで、見返したときに気づきがあるはず。
億劫かもしれませんが、今日から売買日記を付けてみてはいかがでしょうか。
まとめ
株式投資は儲からないと思っている方は、一攫千金を狙うような間違ったイメージを抱いている場合が多いです。
欲に目が眩み過ぎていると、リスクを取り過ぎてしまい、ますます儲けられなくなってしまいます。
そもそも株式投資は運用であり、給与収入と比較すると一般的には「儲からない」となるのは当然。
個人投資家の資金には限界があるため、いきなり毎月数百万円の利益というのは難しいでしょう。
株式投資で長期的に儲けるためには、適切な利回り目標を定めることが大事。
人生を少し豊かにするための手段として株式投資をする、という考え方がベストかもしれませんね。
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